ロケット発射「宇宙の港に」 串本・潮岬中で説明会:朝日新聞


ロケット発射「宇宙の港に」 串本・潮岬中で説明会:朝日新聞

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直井政夫2020年12月11日 10時00分  国内初の衛星搭載型民間ロケット発射場が建設されている和歌山県串本町は9日、ロケット事業の説明会を町立潮岬中学校で開いた。全校生徒ら約70人が参加。来年度に予定されている1号機の発射や町の未来像などが紹介された。  


説明会は体育館であり、町から委託された観光・地域活性化のコンサルタント会社「USPジャパン」(東京)代表の新津研一さん(50)が説明した。  


発射場の名称は「スペースポート紀伊」。新津さんは、串本が日本中から観光客や技術者らが集まる場所になり、2020年代半ばには年20回、ロケットが打ち上げられる、と説明。「ポートは港の意味。港町の串本は、宇宙でも港になる。世界に向けて町の魅力を発信するチャンス」と強調した。  


また、「町内で将来、ロケットの組み立てや安全管理など宇宙に関した仕事ができる。皆さんの未来が広がっている」と呼びかけた。  説明を聞いた生徒会長の佐藤晴輝さん(14)は「今日、初めてロケットの勉強をした。発射場ができて多くの人が町へ移住すれば、盛り上がる。将来は宇宙旅行がしたい」と話した。  


町はロケット発射場への理解を深めてもらおうと、11月から小中学生や一般、町議を対象にした説明会を開催。計約30回開く予定という。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません